コウノトリにヒナ誕生

鳴門市大麻町で巣作りをした国の特別天然記念物コウノトリのペアにヒナが誕生しました。
こうのとり
1971年に野生のコウノトリが姿を消して以降、兵庫県豊岡市周辺以外で自然繁殖を確認できたのは全国で初めての快挙だということです。

鳴門にコウノトリがやってきたのは、2015年2月頃。湿地でエサ取りをしている姿が目撃されるようになり、同年5月頃に大麻町の電柱の上で巣作りをはじめました。兵庫県北部からやってきた個体であることが確認できたそうです。
コウノトリが感電したり、周辺が停電しないようにするため、電力会社がこの電柱に電気が流れないようにしました。地元住民や関係者は、エサ場の整備や観察のルール作りに取り組み、コウノトリを大切に見守ってきました。

鳴門のコウノトリ

鳴門市大麻町周辺は、水をはったレンコン畑や水田、さつまいも畑など、エサ場となる場所が多くあります。護岸工事をしていない水路も残されていて、エサとなるドジョウやカエルなどが豊富です。

もともと農薬使用量が少ないレンコン栽培ですが、さらに環境に配慮した土作りや、農薬や化学肥料を減らした栽培に力を入れています。コウノトリの絶滅の理由の一つに、農薬での環境悪化が考えられるための対策です。また、休耕田などに水を張ったビオトープをつくり、エサとなる水生動物が自然に増えるように配慮しています。

2016年には産卵しましたが、卵をカラスに奪われ、孵化まで至らず、見守ってきた人々は残念な思いをしました。

こうのとり

2017年3月。無事にヒナが生まれ、双眼鏡を片手にコウノトリを見に来る人も増えてきました。巣やコウノトリへ近づきすぎないように注意して、離れたところから観察しましょう。

 


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